エネルギー戦略 地元の力を
昨年末、取材で訪れた天童市の武内賢二さん宅の屋根の太陽光発電パネルには、うっすらと雪が積もっていた。だが、メーターは数百ワットの発電を表示。
金属化合物をつかった「CIS系」パネルは雪や葉っぱで一部が隠れても発電でき、「雪国でも有効」といち早く導入したという。
武内さんは被災地でパネルを設置するプロジェクトを手がけ、子供たちが自然の中で自然エネルギーを学ぶ教室も開くなど精力的だ。
県内にはほかにも再生可能エネルギーの普及に取り組み、ノウハウを持つ人が少なくない。
県のエネルギー戦略では再生可能エネルギーによる発電能力は「原発1基分」との目標が示された。
ただ残念ながら民間との具体的な連系はまだ見えない。
地元の意見を採り入れて山形ならではの戦略を、と願う。